うさぎ雲

学習上のアドバイス

小学生の場合

  • Point.1 特に低学年では幅広く興味を持たせ、「表現力」を引き出すことが大切
  • Point.2 中高学年では志望校に合わせた塾メニューに沿って「基礎」を徹底すること
  • Point.3 「勉強が楽しい」という状態へ如何に持って行けるかが「鍵」

小学4年生までの、低学年の間は「万遍なく脳を使う」ことが最も重要と思います。最難関中学を志望されるご家庭であっても、受験勉強という形での「ペーパーテスト対策」に捉われず、動物園や水族館、博物館や遊園地、興味があれば美術鑑賞など多角的に感性を刺激しつつ、「そのことについて学んだことや感想を話し合う」ことが「脳力」を付ける上で最善でしょう。好きな絵を思うがまま描いたり、映画鑑賞はもちろんアニメ、PSPやDSなどのゲームをすることも悪くありません。「意味も考えずにダラダラ時間を過ごす」ことが有害なだけであって、作中の人物がどのように考えているのか、それについてどう思うか、自分ならどのようにするか、という点を考えて取り組むならそれらは立派な勉強です。意味も分からず「古典的名著」を読まされるよりは、真剣に考えながら取り組む限りゲームをしている方が有益とさえ言えるでしょう。

ポイントは、ご家族の皆様や教師たち教育者が、ご本人の「興味・視点・ひらめき」を言葉や作文や絵や音楽などで「外部に表現する」ことを促せるか否かです。自ら興味を持って取り組む意識が養われ、学問の奥深さに気付いていける子は、まるでゲームで遊ぶように時間を忘れて勉強するようになります。

難関中学を志望される方は、小学4年生から塾に通われるのが順当と思います(もちろん、自学自習できる子やご家庭でフォローできる場合は塾も必須ではありませんし、6年生からでも十分なケースはあるでしょう)。最難関中学志望者は小学校低学年から難関塾に行かないとスタートで出遅れるという俗説もありますが、上記のように「脳への多角的な刺激を与えていれば」問題なく対応できます(むしろ低学年から塾漬けになってしまうと「天井が低くなる」可能性の方が高いように思います)。

定評ある進学塾(あるいは朝日塾小学校のような受験対策校)のカリキュラムに沿って「反復演習」をしていれば通常は志望校に合格できます。合格点に届かないのは、習得できているつもりで現実は不完全だったというのが大半と言えます。それをしていたのに合格しない場合は、①プレッシャーから「本番でパニックに陥った」「当日に高熱を出した」等か、②直前に詰め込みすぎて「脳の引き出しが逆に混乱した」かしかありません。

中学受験の場合、進学塾等のカリキュラムがメインであり、そのペースに付いていくのがやっとであったり、日々の復習が自力でできない場合に「塾の理解を完全にするための補完手段」として家庭教師や個別指導を受講することが常道です(塾に行かずに家庭教師・個別指導のみで対策することは当然可能ですが、塾カリキュラムに相当する時間を家庭教師等で確保する以上、必然的に教育費は高額となります)。消化不良に陥っている場合は、塾ペースを少し中断してでも躓いた箇所まで立ち戻って基礎を固め直す方が近道です。あとは、上記①②の状況にならないように意識した勉強を、家庭教師なりがアドバイスすることで合格確実性を高めることになります。ただ、消化不良のまま直前期に駆け込み依頼を頂いても、合格可能性を上げることはできても合格確約はできません。何事も一朝一夕には達成できず、日々の積み重ねの結果です。

ラルース進学塾では、中学受験対策クラスを設けていません(将来的に難関算数・知能創育クラスのみ開講する可能性はあります)。難関中学受験について定評ある塾が各々ありますので、小学生の方はそちらに参加されると良いでしょう。志望校と現在の学力で、どの塾を選べば良いかという点にもこの場で付言申し上げたいところですが、各塾で個別相談の機会もありますので、比較ご検討されるとよいと思います。また、塾ごとの指導方針を尊重する趣旨から、小学生については各科目ごとの学習アドバイスは控えておきます。他塾カリキュラムについてご家庭で補習・復習しておきたいという方、あるいは雰囲気が肌に合わなかった子のために、当塾は「個別指導」「家庭教師」コースのみご用意しています。ラルース進学塾生のご兄弟姉妹の方はもちろん、当塾の「個別指導」「家庭教師」コースをご検討されている方については、中学受験塾選びの段階から客観的アドバイスをさせて頂きますので、セカンドオピニオンとしてご利用下さればと思います。個別にご相談下さい。

中学生(一貫校生)の場合

多くの(私立)中高一貫進学校では、最初の2年間で中学3年迄の学習内容を押さえるペースで授業が進みます(国公立一貫校では公立中学とのバランスを考慮してか、学習進度が速いとは必ずしも言えません)。標準的な学習進度と比べ約1年の先取り学習を行うことで、高校での学習内容をより深く学習することができるという訳です。多くの一貫校生は中学受験を経験しており、中学受験で培った知識を用いることで1年の先取り学習は十分可能になっています。むしろ、最上位進学校や難関進学塾では、中学受験で要求される知識だけで通常の中学学習内容をほぼフォローしているため、最初の1年で中学学習内容を押さえて中学2年から大学受験を見据えた(更には受験レベルを超えた)数学の本質を学んでいくように企図されています。

ただ、進度が速いというのは大きなメリットである半面、少しでも躓いてしまうと大きく差をつけられてしまうというリスクも大きくなります。また、中高一貫校では高校入試がない為、「(医学部に行く!などの)志望目標」を持って学習に取り組んでいる者以外は、気が緩む時期でダラダラしたまま高校進学することになり易いとも言えるでしょう。この点を意識してペース・モチベーションを6年間維持することができれば、一貫校のメリットを最大限活かせることになります。自分の志望大学について合格実績が多い一貫校においては、学校授業カリキュラムを「確実に習得」することで志望校に近づいていくことが出来ます。ただ、自ら志望する大学(学部)の進学実績が多いとは言えない学校であれば、やはり独自に補強していかざるを得ないでしょう。状況が許すのであれば、実績ある高校を受験して高校編入する選択も悪くないかもしれません(ただ、マイペースに勉強したい方にとっては、学校課題に忙殺されるよりはのんびりペースの学校の方が入試対策上は有益です)。いずれにせよ、数学代数・英語は学校レベルがどのようなものであっても、しっかり得点できるよう日々習得していくようにしましょう。

英語については、いい意味で焦る必要はありません。学校によっては非常にハイペースで進むところもあり、難しい長文読解を分からないまま解かされているケースも見受けられますが、基本単語・基本熟語をしっかり使えるように定着させることが先ずは肝要です。意外かもしれませんが、東京大学の学部生であっても英語がしっかり使える者は経験上あまりいませんでしたし、中学生の時期は基礎例文を覚えて応用できるよう反復していきましょう、それで十分です。基礎応用力が中学時代に養われていれば国語力がついてくるに従って専門用語や難解英単語も自然と覚えていけるようになります。次に、数学(特に代数分野)については「九九」レベルと思って完璧にしておくようにしましょう、一貫校3年で習う数学Ⅰの範囲は数学Ⅱ以降での土台になりますので、文型志望者であっても最優先で押さえておくことをお勧めします。数学幾何分野は志望レベルによりますが、東京大学は図形問題を先ず出してきますので難関志望者は幾何的発想力を意識して訓練しておくべきです。

中学生(高校受験予定者)の場合

中高一貫校に比べると確かに学習進度は遅いですが、じっくり理解を深めていくには良い面もあります。県立高校からの難関大合格者も少なからずいる以上、適切な勉強法を実践していけば標準ペースであっても何らデメリットはありません(実際、国立大付属中学においては一貫校であっても数学は標準進度と大差ない場合があります)。結局のところ、学習内容を定着させていかない者は、一貫校か否かどの中学どの高校かを問わず、下位に甘んじるだけです。逆に言えば、しっかり学習事項を吸収していく習慣ができていれば、難関校対策をしながら部活動との両立も十分できるでしょう。

英語については、一貫校よりは複雑な英文法暗記が少ないと思いますが、基本単語・基本熟語をしっかり使えるように定着させることが肝要ですので、日々の学習内容を確実に押さえておけば英語がディスアドバンテージとなることはないはずです(もちろん高校での反復学習は必須です)。数学については一貫校と差を付けられやすいのは否定できず、実際大学受験対策という見地からは「高校入試」内容には無駄な面もあります。ただ、高校入試レベルの応用問題はしっかり反復演習していけば、受験モードのモチベーションのまま大学受験対策にギアを入れ替えることで(一貫校生は中学3年時に受験がないので)一貫校生に追い付くことは十分可能です。

また、中学生全般に言えることですが、申し上げるまでもなく「国語」は非常に大事です。ただ、「古典」はまだしも「現代文」 はどのように勉強していいか分からないという意識や、英語や数学に比べて勉強しても上がりにくいという誤解から どうしても後回しになってしまう方が多くみられます。数学好きな理系タイプの子ほど「国語の非論理性」を理由に苦手意識を持つようです。しかし、受験国語は数学以上に得点が取りやすい科目ですし、実は非常に「論理的」な解答プロセスなのです(悪問もあるでしょうが、練られた良問ほど論理的に解答が導けます)。受験国語は「読書・作品鑑賞」するように読んではいけません、数学の証明問題のように純客観的に読む必要があります。受験国語のパターンを見出しさえすれば「(自分はどう思うかはさておき)出題者が考えている解答」は導き出せるようになります。要約問題は特に反復練習が必要ですが、「キーワード」を拾えるようになれば部分点を落とすことはなくなります。受験でいう「国語読解力」とは芸術的センスが必要なレベルではないので、誰でも適切な演習により得点できるようになります(ラルース進学塾でも「中学国語演習」を夏期講習で実施する予定です)。

 中学生についてのポイント

  • Point.1 「英語」は基礎単語を前提とした作文力・表現力養成を意識すること
  • Point.2 「数学代数」はミスがないレベルまで完璧に反復演習すること
  • Point.3 「国語読解力」があれば難関英語長文も読みやすいので、中学のうちに
       国語演習をするか否かで差が付きやすい(高校は「古典」演習で忙しくなるため)

高校生の場合

高校生についての学習アドバイスは近日更新致します。